定年後の生活を考えると、どうしても気になることがあります。
それは、
「自分には、これから何があるのだろう?」
ということです。
仕事をしていた頃は、朝になれば会社へ行きます。
やる仕事があります。
同僚がいます。
予定があります。
忙しい時には、
「早く休みたいな」
と思っていたものです。
ところが、仕事を辞めると、その忙しさがなくなります。
自由な時間はたっぷりあります。
でも、その時間を何に使うのかは、自分で決めなければなりません。
趣味がある人はいいなぁ
旅行が好きな人。
釣りが好きな人。
写真が好きな人。
スポーツが好きな人。
絵を描く人。
家庭菜園を楽しむ人。
パソコンが趣味の人。
そんな人を見ると、
「いいなぁ」
と思います。
退職しても、やることがある。
明日が楽しみになる。
「今度の休みは、あそこへ行こう」
「次は何を撮ろう」
「この野菜を育ててみよう」
そんな予定があります。
でも、私にはこれといった趣味がありません。
私の一日は、何となく過ぎていく
私の場合、一人でパソコンに向かっている時間があります。
気になることを調べたり、
ニュースを見たり、
ブログのことを考えたり。
それなりに時間は過ぎていきます。
でも、ふと時計を見ると、
「もうこんな時間か」
となります。
そして、
「今日は何をしたんだろう?」
と思うことがあります。
何もしなかったわけではありません。
パソコンに向かっていました。
いろいろ調べました。
それでも、一日を振り返ると、
「何となく一日が終わった」
という感じがするのです。
秋の夕暮れに感じたこと
特に秋になると、それを感じます。
秋は、つるべ落とし。
太陽が沈むのが本当に早い。
夕方までまだ時間があると思っていたのに、気がつくと空が赤くなっています。
窓から外を見る。
夕日が少しずつ沈んでいく。
空の色が変わっていく。
そして、だんだん暗くなる。
私はその空を見ながら、
「今日も一日終わったか……」
と思いました。
何か大きなことをしたわけでもない。
どこかへ旅行したわけでもない。
友人と遊んだわけでもない。
ただパソコンに向かって、一日が過ぎていった。
そんな日でした。
「生きがいがない」と思ってしまう
こんな日が続くと、
「自分には生きがいがないのかな?」
と考えてしまいます。
現役時代なら、仕事そのものが一つの目的でした。
給料をもらう。
家族を養う。
住宅ローンを払う。
子どもを育てる。
そんな目標がありました。
ところが、子どもたちも成長して巣立ち、仕事もなくなる。
今まで自分を動かしていたものが、一つずつなくなっていきます。
そこで初めて、
「自分は何のために毎日を過ごすのだろう?」
と考えるようになるのです。
大きな「生きがい」を探さなくてもいい
でも最近は、少し考え方が変わってきました。
生きがいというと、
「人生をかけてやること」
「人に自慢できる趣味」
「毎日夢中になれるもの」
を想像してしまいます。
でも、本当にそこまで大きなものが必要なのでしょうか。
例えば、
「明日は庭を少し片付けよう」
でもいい。
「朝、少し歩いてみよう」
でもいい。
「気になっていたことをパソコンで調べよう」
でもいい。
「ブログを一本書いてみよう」
でもいい。
「家族に電話してみよう」
でもいい。
そんな小さなことでも、
「明日はこれをやってみよう」
と思えたら、それだけで明日が少し楽しみになります。
生きがいは「見つける」より「育てる」のかもしれない
私は、生きがいというものは、最初から見つかるものではないのかもしれないと思っています。
何かを始める。
少し続ける。
「これ、意外と面白いな」
と思う。
そして、またやってみる。
その繰り返しの中から、
「これが自分の楽しみなのかな」
というものが生まれてくるのではないでしょうか。
最初から、
「これを一生の趣味にしよう」
なんて考える必要はありません。
私の場合は「書くこと」なのかもしれない
私自身、これまでブログを書いてきました。
パソコンに向かって、いろいろなことを調べる。
そして、自分が退職して感じたことを書く。
夫婦のこと。
年金のこと。
毎日サンデーのこと。
老後のお金。
健康のこと。
そして、生きがいのこと。
書いているうちに、
「自分と同じような人がいるかもしれない」
と思うようになりました。
自分にとっては普通の経験でも、誰かにとっては参考になるかもしれない。
そう思うと、パソコンに向かう時間も少し違って感じられます。
毎日を「何となく」で終わらせないために
定年後は、会社のように時間を管理してくれる人はいません。
朝9時から仕事。
12時に昼休み。
夕方5時に終わる。
そんな時間割はなくなります。
だから、自分で小さな予定を作る。
今日はこれをする。
明日はあれをする。
それだけでもいいと思います。
毎日、大きなことをする必要はありません。
何もしたくない日があってもいい。
テレビを見て過ごす日があってもいい。
昼間からビールを飲む日があってもいい。
でも、
「毎日それだけ」にならないようにする。
私は、それを意識してみようと思います。
まとめ|「明日はこれをやろう」が小さな生きがい
趣味がない。
生きがいが見つからない。
そんなことで悩んでいるシニアの方もいると思います。
でも、焦る必要はないのかもしれません。
旅行に行かなくてもいい。
釣りができなくてもいい。
絵が描けなくてもいい。
本が読めなくてもいい。
今の自分にできることを、一つ探してみる。
そして、
「明日はこれをやってみよう」
と思えることを作る。
それだけでも、一日の景色が少し変わるかもしれません。
夕日を見ながら、
「今日も一日終わったか……」
とため息をつく日があってもいい。
でも、明日には何か一つ予定がある。
そんな毎日を少しずつ作っていきたい。
私もまだ、生きがいを探している途中です。
だからこそ、焦らずに、
「自分の小さな楽しみ」を一つずつ育てていこうと思います。