定年を迎えたら、もう仕事をしない。
そういう人もいれば、
「まだ働けるから、もう少し働こう」
と再雇用や再就職を選ぶ人もいます。
私も、定年後の生活を考えると、
「あと5年くらい働けば、何とかなるかな」
と考えてしまいます。
でも、ここで一度立ち止まって考えてみたいのです。
「その5年が終わったら、どうする?」
これが今回、私が考えたいことです。
現役時代には「人生のレール」があった
私たちが若かった頃を振り返ってみると、人生にはある程度の流れがありました。
学校を卒業する。
会社に就職する。
仕事をする。
結婚する。
子どもが生まれる。
子どもを育てる。
家を持つ。
そして、定年を迎える。
もちろん、誰もが同じ人生ではありません。
それでも、
「次はこれをする」
という道筋が、ある程度見えていました。
会社に行けば給料がもらえる。
毎月働けば生活ができる。
子どもが大きくなれば、やがて独立していく。
そんなふうに、人生を進んできたように思います。
ところが、定年後は違う
定年を迎えると、これまで当たり前だったものがなくなります。
会社という場所がなくなる。
仕事がなくなる。
毎月の給料もなくなる。
そして、子どもたちも成長して家を出ていきます。
気がつけば、
「さて、これから私は何をすればいい?」
となる。
再雇用や再就職を選べば、しばらくは仕事があります。
収入も得られます。
人と話す機会もあります。
これは、とてもありがたいことです。
でも、その仕事にも終わりがあります。
「あと5年」が終わる日は必ず来る
仮に定年後、5年間働いたとします。
その5年間は、長いようで短いかもしれません。
最初の1年は、
「まだまだ働ける」
と思っている。
2年、3年と過ぎる。
そして気がつけば、
「もう5年か……」
となる。
その時に、また仕事を探すのでしょうか?
それとも年金を中心に生活するのでしょうか?
ここで大切なのは、
「働ける5年の先」を考えておくこと
だと思います。
定年後は「誰かが敷いてくれるレール」がない
私が定年後に強く感じることがあります。
それは、
「もう人生のレールは敷かれていない」
ということです。
現役時代なら、
「明日は会社へ行く」
という予定がありました。
でも、仕事がなくなれば、
「明日、何をする?」
から自分で決めなければなりません。
これは自由でもあります。
しかし、同時に難しいことでもあります。
誰かが、
「次はこの道へ進んでください」
とは言ってくれません。
自分で考えて、自分で決める。
それが定年後の人生なのかもしれません。
お金だけを考えていても足りない
もちろん、老後のお金は重要です。
年金はいくらもらえるのか。
毎月いくら必要なのか。
住宅ローンは残っていないか。
食費、光熱費、車、医療費はどうするのか。
こうしたことは、早めに考えておきたいものです。
でも、私はそれだけでは足りないと思います。
お金があっても、
「毎日何をしたらいいの?」
となれば、時間を持て余してしまいます。
だから、
お金・健康・生きがい。
この三つを一緒に考える必要があるのではないでしょうか。
働ける5年間を「準備期間」にする
もし定年後に再雇用や再就職をして働くのであれば、その期間を単なる「収入を得る5年間」と考えるのではなく、
「その先の人生を準備する5年間」
と考えてみるのもいいと思います。
例えば、少しずつ家計を見直す。
年金だけになった場合の生活費を計算してみる。
体を動かす習慣をつける。
仕事以外の楽しみを見つける。
趣味を始める。
地域の人と話す。
昔の友人に連絡してみる。
ブログを書いてみる。
小さな家庭菜園を始めてみる。
何でもいいのです。
「仕事がなくなったら、これをやってみよう」
というものを、一つずつ増やしておく。
「仕事がない=何もない」ではない
仕事を辞めると、
「自分には何もなくなった」
と感じることがあるかもしれません。
でも、そんなことはありません。
仕事をしていた時にはできなかったことがあります。
朝、ゆっくり散歩する。
庭の手入れをする。
家庭菜園を楽しむ。
好きな場所へ出かける。
パソコンで好きなことを調べる。
ブログを書く。
家族と過ごす。
孫の成長を楽しみにする。
仕事以外にも、自分の時間はたくさんあります。
問題は、その時間をどう使うかです。
これからの人生のレールは自分で敷く
現役時代のように、会社が人生の予定を決めてくれるわけではありません。
だからこそ、私は思います。
定年後は、自分で人生のレールを敷いていく時期なのではないか。
最初から立派な人生設計を作る必要はありません。
「明日は散歩しよう」
「来週は庭の手入れをしよう」
「今度、久しぶりの友人に連絡してみよう」
そんな小さな予定でもいい。
一日一日、自分で決める。
それを積み重ねていけばいいのだと思います。
まとめ|「働ける5年」の先を考えておく
再雇用や再就職で働けることは、ありがたいことです。
でも、その仕事にもいつか終わりが来ます。
だから、
「あと5年働けば何とかなる」
だけではなく、
「5年後、私はどう生きたいのか?」
まで考えておきたい。
老後に必要なのは、お金だけではありません。
健康も必要です。
そして、生きがいや、毎日の楽しみも必要です。
現役時代は、会社というレールの上を走ってきました。
でも、定年後は違います。
これからのレールは、自分で敷いていく。
曲がってもいい。
途中で道を変えてもいい。
立ち止まってもいい。
大切なのは、
「自分の人生を、自分で考えること」
なのだと思います。
「仕事がなくなったら、俺は何をするかな?」
そんな問いかけから、私自身もこれからの人生を考えていきたいと思います。