「防災リュックがあるから大丈夫」と思っていた
地震のニュースを見ると、改めて災害の怖さを感じます。
私は東日本大震災を経験しています。
その経験もあり、以前から防災リュックを用意していました。
懐中電灯やラジオ、タオルなど、必要になりそうなものを入れてあります。
だから私は、
「いざというときも、これがあれば大丈夫だろう」
そんな気持ちでいました。
ところが、今回あらためて中身を確認してみて、驚きました。
一番必要なものの一つである「水」が入っていなかったのです。
保存していた水を使い切ってしまった
実は、以前は水を保存していました。
しかし、水を長く保存していると、何となく気になることがあります。
「この水、まだ大丈夫なのかな」
そんな違和感もあり、普段の生活で少しずつ使っていきました。
そして、全部使い切ったあと、
「また買っておけばいい」
と思ったのです。
ところが、人間というのは不思議なもので、毎日の生活に追われていると、つい忘れてしまいます。
気がつけば、水を買い足していませんでした。
防災リュックはある。
懐中電灯もある。
ラジオもある。
でも、水がない。
これでは、本当の意味での防災とは言えません。
高齢者にとって「水」は特に大切
災害が起きたとき、電気や水道が止まる可能性があります。
避難生活では、飲み水だけでなく、食事や薬を飲むための水も必要になります。
特に高齢になると、のどの渇きを感じにくくなることもあります。
暑い季節には、脱水や熱中症にも注意しなければなりません。
「水なんて、あとで買えばいい」
普段の生活なら、それでも何とかなるかもしれません。
しかし、地震などで道路や交通が使えなくなれば、いつものようにスーパーへ買い物に行けるとは限りません。
だからこそ、普段から水を備えておくことが大切なのだと、今回改めて感じました。
「買って終わり」ではなく「使って買い足す」
今回のことで、私は防災用品の管理方法を変えようと思いました。
水を買って、棚の奥にしまって終わり。
これでは、いつの間にか期限が近づいたり、使い切ったまま忘れたりします。
そこで大切なのが、
「使いながら備える」
という考え方です。
普段から少しずつ使い、減ったら買い足す。
古いものから使い、新しいものを後ろに置く。
こうすれば、無駄も少なくなります。
防災用品を特別なものとして扱うのではなく、普段の暮らしの中に取り入れる。
これなら高齢者でも続けやすいと思います。
防災リュックも定期的に確認する
防災リュックも、一度作ったら終わりではありません。
年齢が変われば必要なものも変わります。
薬を飲むようになったら、避難するときに必要な薬やお薬手帳の情報を確認する。
眼鏡を使っているなら、予備の眼鏡をどうするか考える。
携帯電話を使うなら、充電方法も準備しておく。
夏なら暑さ対策。
冬なら寒さ対策。
日本には四季があります。
だから私は、防災リュックも季節ごとに見直したほうがいいと思っています。
「備えているつもり」が一番怖い
今回の私の反省は、
「防災リュックを持っている」ことと、「災害に備えている」ことは違う
ということでした。
リュックがあっても、中身が古くなっていれば使えません。
水が入っていなければ、必要なときに困ります。
電池が切れていれば、懐中電灯も使えません。
だからこそ、ときどき中身を確認することが大切です。
今日、できることから始める
大がかりな防災対策を一度にする必要はありません。
まずは、防災リュックを開けてみる。
水があるか確認する。
賞味期限を見る。
懐中電灯が点くか確認する。
携帯電話の充電方法を確認する。
家族の連絡先を確認する。
これだけでも立派な防災です。
私も今回、自分の防災リュックを見直したことで、足りないものに気づくことができました。
おわりに
災害は、私たちの都合を待ってくれません。
「明日買えばいい」
「今度確認すればいい」
そう思っているうちに、忘れてしまうことがあります。
私自身がまさにそうでした。
だから今は、
「備えたつもり」から「本当に使える備え」へ。
これを心がけたいと思っています。
高齢になったからこそ、自分でできる防災を少しずつ続ける。
そして、家族にも「我が家の防災は大丈夫かな」と声をかけてみる。
それだけでも、いざというときの安心につながるのではないでしょうか。
次回は、災害が起きたときに家族とどう連絡を取るのか。
固定電話だけに頼らず、高齢者でもできる「連絡方法」について考えてみたいと思います。
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※水は「買って終わり」ではなく、普段から使いながら買い足すローリングストック方式を紹介すると、今回の実体験ともつながります。