シルバー人材センターで働き始めてしばらくすると、現実的なことも考えるようになりました。
「今月はいくらいただけるのだろう。」
これは私だけではなく、多くの人が気になることではないでしょうか。
年金を受け取りながら働いていた私にとって、シルバー人材センターからいただく収入は、生活を支える大切な収入の一つでした。
当時、時給について聞くと、「各県の最低賃金です」と説明を受けました。
その頃は、まだ時給1,000円には届いていませんでした。
勤務時間は1日5時間。
市のプラザの夜間管理を担当し、月11日ほどの勤務を4組で分担していました。
毎月の収入は決して多くはありません。
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生活が大きく変わるほどのお金ではありませんでした。
それでも私は、「働いて良かった」と思っています。
なぜなら、この仕事で得たものは、お給料だけではなかったからです。
夜になると、施設を利用される方が「こんばんは」と笑顔で声をかけてくださいます。
仕事が終わる頃には、「今日もありがとうございました。」
そんな一言をいただくこともありました。
その言葉を聞くだけで、「今日も役に立てたかな」とうれしい気持ちになりました。
一緒に働く仲間との時間も楽しいものでした。
仕事がひと段落すると、お互いの近況を話したり、健康の話をしたり、時には昔の仕事の思い出で笑い合ったりしました。
年齢は違っても、皆さん人生経験が豊富です。
その話を聞くだけでも勉強になりました。
私は以前、「働く理由はお金だ」と思っていました。
もちろん、それは間違いではありません。
生活をするためには、お金は必要です。
しかし65歳を過ぎて働いてみると、それだけではありませんでした。
社会とのつながりを感じられること。
「ありがとう」と言ってもらえること。
自分にもまだ役割があると感じられること。
それらは、お金では買えない価値でした。
私は98歳になる母を見ていても同じことを感じます。
母は有料老人ホームで暮らしていますが、週末に家へ帰ってくると、とてもうれしそうです。
家族との会話や、何気ない時間が一番の楽しみだと言います。
人は年齢を重ねるほど、お金だけでは満たされないものがあるのかもしれません。
私にとって、シルバー人材センターでの3年間は、働く喜びと、人とのつながりの大切さを教えてくれた時間でした。
お給料は生活の支えになりました。
でも、それ以上に心を支えてくれたのは、人との出会いでした。
もし今、定年後の過ごし方を考えている方がいるなら、「収入」だけではなく、「人とのつながり」という視点でも考えてみてください。
きっと、お金以上の宝物が見つかるかもしれません。
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次回予告
【第4話】3年間働いて分かった、お金では買えないもの。
シルバー人材センターで働いて得たものは、お給料だけではありませんでした。
65歳を過ぎてから出会った仲間、利用者との会話、そして社会とのつながり。
3年間を振り返って、私が一番の財産だと感じたことをお話しします。