こんにちは、自由まなぶです。
先日、98歳の母に会いに行った時のことです。
母の終活の話や、お墓の話をしているうちに、ふと気になったことがありました。
「そういえば、おじいちゃんってどんな人だったの?」
私は自分の祖父のことを、ほとんど知りません。
子どもの頃に亡くなっていたこともあり、写真を見た記憶はあっても、人となりを聞いたことはありませんでした。
すると母は少し懐かしそうな顔をして話し始めました。
祖父は炭鉱で働いていた
母によると、私の祖父は炭鉱で働いていたそうです。
今の若い人は炭鉱そのものを知らないかもしれません。
昔は石炭が日本のエネルギーを支えていました。
その石炭を掘るため、多くの人たちが地下深くで働いていたのです。
祖父もその一人でした。
毎日暗い坑道へ入り、危険と隣り合わせの仕事をしていたそうです。
家族のために働き続けた祖父。
今の私には想像もできないほど大変な仕事だったと思います。
落盤事故で亡くなった祖父
母は静かに話しました。
「お父さんは落盤事故で亡くなったんだよ」
私は以前から聞いていましたが、改めて母の口から聞くと重みが違いました。
ある日突然、家族のもとへ帰れなくなった祖父。
当時の祖母や子どもたちは、どれほど不安だったのでしょう。
今のように携帯電話もありません。
情報も簡単には入らない時代です。
母もまだ若かった頃の出来事だったそうです。
私は祖父のことを何も知らなかった
話を聞いていて思いました。
私は祖父のことを何も知らなかったのです。
どんな性格だったのか。
どんな夢を持っていたのか。
何が好きだったのか。
何を大切にして生きていたのか。
それを知る人は、今では98歳の母しかいません。
もし母がいなくなったら、その話も一緒に消えてしまうかもしれません。
そう考えると急に寂しくなりました。
家族の歴史は聞かなければ残らない
若い頃は、自分のことで精一杯でした。
仕事。
子育て。
生活費。
住宅ローン。
毎日を生きるだけで忙しかった。
だから親の昔話など、ゆっくり聞く機会もありませんでした。
しかし60代になった今、ようやく気づきました。
家族の歴史は、誰かが聞かなければ残らないのです。
写真だけでは分かりません。
戸籍だけでも分かりません。
その人がどんな人生を歩いたのかは、家族から聞くしかないのです。
今のうちに聞いておきたい
母は98歳です。
頭はしっかりしています。
昔のこともよく覚えています。
だから私は、これからできるだけ会いに行こうと思っています。
祖父のこと。
祖母のこと。
戦争中の暮らし。
子どもの頃の思い出。
私が知らない家族の歴史を聞いてみたいのです。
もしかすると、それが今の私にできる親孝行なのかもしれません。
そして、いつか孫たちに伝えることができたらと思っています。
おわりに
終活という言葉を聞くと、どうしても「死」の準備を想像してしまいます。
でも本当は違うのかもしれません。
親が元気なうちに話を聞くこと。
家族の歴史を知ること。
それも大切な終活の一つだと思うようになりました。
98歳の母との会話が、私にそんなことを教えてくれました。