毎日仕事に追われ、休日が待ち遠しかった頃には、自由な時間がたくさんある生活に憧れていました。
ところが、実際に定年を迎えると、思っていた生活とは少し違いました。
朝は早く目が覚めます。
新聞をゆっくり読みます。
テレビをつけると、情報番組や再放送、さまざまな番組が流れています。
それを見て一日が終わる日もありました。
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そんな暮らしの中で、私はふと考えるようになりました。
「このままでいいのだろうか。」
もちろん、テレビを見ることが悪いわけではありません。
私も時代劇が好きですし、昔の映画を見ると懐かしい気持ちになります。
一方で、「もっと暮らしに役立つことや、人生について考えられる番組があってもいいのでは」と感じることもありました。
そう考えたとき、気づいたことがあります。
それは、「時間をどう使うかは、自分で決められる」ということでした。
そこで私は、小さな一歩を踏み出しました。
シルバー人材センターで働き始めました。
65歳を過ぎてからの挑戦でしたが、新しい仲間と出会い、社会とのつながりを感じることができました。
家庭菜園も始めました。
土に触れ、季節の変化を感じながら野菜を育てる時間は、心を落ち着かせてくれました。
さらに、自分の体験をブログに書くようになりました。
年金生活のこと。
98歳になる母との時間。
終活について考えたこと。
そして、孫たちとの思い出。
文章を書くことで、自分の人生を振り返る機会にもなりました。
近所を見渡すと、定年後の暮らし方は人それぞれです。
趣味を楽しむ人。
旅行へ出かける人。
家庭菜園に励む人。
静かな毎日を送る人。
どれが正解ということはありません。
ただ、一つ感じるのは、「何か楽しみを持っている人は、毎日が生き生きしている」ということです。
私は、これから先の人生が30年あるのか、それとももっと短いのか分かりません。
だからこそ、「いつかやろう」ではなく、「今日できることをやろう」と思うようになりました。
若い頃は、老後はまだ先のことだと思っていました。
しかし、その日は思っていたより早くやってきました。
会社員だった頃には、年金や老後資金について深く考えることはありませんでした。
でも今は、お金だけでなく、健康や人とのつながりの大切さを強く感じています。
そして何より願っているのは、子どもや孫たちが安心して暮らせる世の中であってほしいということです。
物価が上がり、生活の負担が増える中でも、家族が笑顔で集まれる時間は、何ものにも代えがたい宝物です。
このシリーズでは、私自身が老後に向けて考えたこと、準備してきたこと、失敗したこと、そして学んだことを、実体験をもとにお伝えしていきます。
私の経験が、これから定年を迎える方や、すでに年金生活を送っている方にとって、少しでも参考になればうれしく思います。
人生は、定年で終わりではありません。
そこから始まる、新しい毎日があります。
その毎日を、自分らしく、笑顔で過ごすために、一緒に考えていきましょう。
あわせて読みたい
- 第1話 65歳から始めたシルバー人材センターでの仕事
- 第2話 初めての夜間管理。不安だった私を支えてくれた先輩の一言
- 第3話 夜間管理の仕事で学んだ、人とのつながりの温かさ
- 98歳の母と過ごす日々
- 終活を始めて気づいた本当に大切なこと
- 年金生活で見つけた小さな幸せ
- 家庭菜園が教えてくれた四季の楽しみ
次回予告
【第2話】年金生活になって初めて気づいた、お金の重み。
会社員だった頃は、毎月お給料が入ることが当たり前でした。
しかし年金生活になると、お金の使い方が大きく変わります。
「もっと早く知っておけばよかった。」
そう感じた私の体験を、次回お話しします。