「将来、介護が必要になったらどうしよう?」
シニアになると、そんな心配が少しずつ出てきます。
自宅で家族に介護してもらう方法もあります。
しかし、家族の仕事や生活を考えると、施設で暮らすという選択肢もあります。
その一つが有料老人ホームです。
私も老後のお金を考えるとき、
「もし施設に入ることになったら、いくら必要なんだろう?」
と考えてしまいます。
そこで今回は、有料老人ホームに入る前に確認しておきたい5つのお金について考えてみます。
1.入居一時金・敷金
まず確認したいのが、入居するときに必要なお金です。
施設によっては、入居一時金が必要な場合があります。
一方で、入居一時金が0円という施設もあります。
ただし、入居一時金がないから必ず安いとは限りません。
その分、毎月の料金が高くなる場合もあります。
また、前払いしたお金が、退去するときにどのように返還されるのかも確認が必要です。
厚生労働省の資料でも、前払金について、返還方法や契約内容を確認することが示されています。
「最初にいくら必要なのか」
これは必ず確認したいところです。
2.家賃・管理費
次に、毎月支払う家賃や管理費です。
「月額15万円です」
と説明されても、
「その15万円には何が含まれていますか?」
と聞いてみましょう。
家賃だけではなく、
- 管理費
- 共用部分の利用料
- 水道・光熱費
- 生活支援サービス
などが関係する場合があります。
施設によって料金の仕組みは違います。
だからこそ、月額料金の内訳を見ることが大切です。
厚生労働省の重要事項説明書にも、家賃、管理費、食費、光熱水費などの項目が分けて記載されています。
3.食費
毎日食べる食事も、大切な費用です。
朝・昼・夕の3食を毎日食べますから、1日だけなら小さな金額でも、1か月、1年となると大きくなります。
ここで確認したいのは、
「食費は月額料金に含まれているのか?」
ということです。
また、
「食事を食べなかった日はどうなるのか?」
「病院に入院した場合は?」
なども、施設によって扱いが違う可能性があります。
契約前に聞いておきましょう。
4.介護費用
4つ目は介護にかかるお金です。
ここは特に注意したいところです。
「有料老人ホームだから、介護費用も全部含まれている」
とは限りません。
施設の種類や契約によって、介護保険サービスの自己負担や、介護保険の対象外となるサービスなどが別にかかる場合があります。
厚生労働省の資料でも、介護費用について、サービスの内容や費用負担を契約書などで明確にすることが示されています。
だから、
「介護が必要になったら、毎月いくら増えるのか?」
を確認しておきたいですね。
5.医療費・薬代・日用品など
最後に忘れてはいけないのが、毎月の生活費以外のお金です。
例えば、
- 病院の診察代
- 薬代
- おむつなどの介護用品
- 衣類
- 日用品
- 理美容代
- 通院にかかる交通費
- 個別サービスの料金
などです。
一つ一つは大きな金額ではなくても、長く暮らせば積み重なります。
「月額料金だけなら払える」
と思っていても、その他の費用を加えると、家計が苦しくなることがあります。
「月額いくら」だけで決めない
有料老人ホームを選ぶとき、
「月15万円だから大丈夫」
「月20万円だから高い」
と、金額だけで判断するのはおすすめできません。
大切なのは、
何が含まれている15万円なのか?
ということです。
厚生労働省も、有料老人ホームについて、重要事項説明書などで利用料金やサービス内容を確認できる仕組みを設けています。
施設を見学するときには、
「毎月、実際にいくら必要ですか?」
と聞いてみましょう。
さらに、
「介護が重くなったら、いくら増えますか?」
「病院に入院したらどうなりますか?」
「退去するとき、お金はどうなりますか?」
と確認しておくと安心です。
5年、10年先まで考えてみる
例えば、毎月20万円必要だとします。
1年間なら、
20万円×12か月=240万円
です。
5年間なら、
1,200万円
になります。
10年間なら、
2,400万円
です。
もちろん、これは単純計算です。
実際には年金収入がありますし、施設によって料金も違います。
だからこそ、
「自分の年金はいくらか」
「毎月いくら不足するのか」
「貯金で何年間支えられるのか」
を計算してみることが大切です。
まとめ
有料老人ホームを考えるとき、見るべきなのは「月額料金」だけではありません。
確認したいのは、
①入居一時金・敷金
②家賃・管理費
③食費
④介護費用
⑤医療費・日用品など
の5つです。
老後のお金は、病気や介護が始まってから考えると、時間が足りなくなるかもしれません。
元気なうちに施設を見学して、料金表をもらい、家族と一緒に計算してみる。
それだけでも、将来への不安は少し軽くなると思います。
「施設に入ることになったら、いくら必要なのか?」
一度、紙に書き出してみませんか。