年齢を重ねると、家の中にある物が気になってきます。
若いころは、物が増えてもあまり気になりませんでした。
「いつか使うかもしれない」
「まだ使える」
「思い出があるから捨てられない」
そんな気持ちで、どんどん物が増えていきました。
しかし、老後になって考え方が少し変わりました。
「この物を、これから先も本当に使うのだろうか?」
そう考えるようになったのです。
そして、もう一つ考えるようになったことがあります。
それが、地震・水害・火事などの災害です。
災害が起きれば、大切な物も失われる
地震で家が大きく壊れる。
水害で家の中まで水が入ってくる。
火事で家財道具が焼けてしまう。
そんなことが起きれば、今まで大切にしてきた物も失われてしまいます。
もちろん、災害に遭わないことが一番です。
でも、いつ起こるのかは誰にも分かりません。
もし地震で自宅が崩壊したらどうでしょう。
「大切な写真はどこだ?」
「通帳は?」
「昔の思い出の品は?」
と、必死に探すと思います。
でも、家の中に入れない。
瓦礫の下にある。
どこにあるのか分からない。
そんなことになれば、見つけられない物もあります。
そのときは、残念ですが、諦めるしかないこともあります。
だからこそ私は、
「災害で失う前に、自分で残す物を決めておく」
ことも大切だと思うようになりました。
① 何年も着ていない服
最初に見直したいのが服です。
タンスや押し入れを見ると、
「これは昔よく着たな」
「いつか着るかもしれない」
という服が出てきます。
でも、何年も着ていない服はありませんか?
体形が変わった。
好みが変わった。
着る機会がなくなった。
そんな服なら、これから着る可能性も低いかもしれません。
全部捨てる必要はありません。
「これは残したい」
と思う服を選び、それ以外を少しずつ整理する。
それだけでも、タンスの中はかなり軽くなります。
② 読まなくなった本・雑誌
本にも思い出があります。
「いつかまた読む」
と思って、本棚に並べたままの本もあります。
でも、何年も手に取っていない本はありませんか?
本は一冊なら小さくても、何十冊、何百冊になるとかなりの量になります。
特に地震が起きたときには、本棚そのものが倒れる危険もあります。
本当に残したい本を選び、それ以外は手放す。
必要になれば、図書館や電子書籍などで読める場合もあります。
③ 使っていない食器・台所用品
食器も増えやすい物の一つです。
昔は家族が多かった。
来客が多かった。
お正月やお盆には、たくさんの食器を使っていた。
でも、今はどうでしょう。
普段使う食器は、意外と限られているのではないでしょうか。
「来客用だから」
と大切にしまっていても、何年も使っていない物もあります。
これからの生活で本当に必要な物を残す。
それだけでも、台所が使いやすくなります。
④ 増えすぎた思い出の品
ここが一番難しいところかもしれません。
子どもの写真。
昔の手紙。
旅行のお土産。
学校時代の物。
仕事をしていたころの記念品。
思い出がある物は、簡単には捨てられません。
私も、
「これは思い出だから」
と思ってしまいます。
でも、全部を残す必要があるのでしょうか。
写真なら、本当に大切なものを選ぶ。
思い出の品なら、一つだけ残す。
家族に写真を見てもらう。
そんな方法もあります。
思い出は、物がなくなったら全部消えてしまうわけではありません。
自分の心の中に残っている思い出もあります。
⑤ 「いつか使う」と残している物
最後は、
「いつか使う」
という物です。
箱に入ったままの物。
何年も使っていない道具。
予備として買った物。
「いつか使うかもしれない」
と思って、ずっと置いている物です。
もちろん、本当に必要な物は残しておきます。
でも、
「何年も使っていない」
「今後も使う予定がない」
なら、一度考えてみてもいいでしょう。
捨てることは、思い出を捨てることではない
物を捨てるとき、
「もったいない」
「思い出がなくなる」
という気持ちが出てきます。
それは当然だと思います。
だから、無理に全部捨てる必要はありません。
一日で片付けようとしなくてもいい。
今日は服だけ。
明日は本だけ。
来週は食器だけ。
少しずつでいいのです。
そして、
「これは最後まで残したい」
という物を選んでおきます。
災害で失う前に、自分で決めておく
地震、水害、火事。
災害は、いつ起こるか分かりません。
大切な物を守りたいと思っていても、災害によって失われることがあります。
だから、
「もし家がなくなったら、それでも残したい物は何だろう?」
と考えてみるのも一つの方法です。
写真なのか。
家族からもらった手紙なのか。
大切な記念品なのか。
それとも、物ではなく家族との思い出なのか。
一度考えてみるだけでも、家の中にある物の見方が変わるかもしれません。
まとめ
老後の片づけは、
「何を捨てるか」ではなく、「何を残したいか」
を考えることだと思います。
今回紹介したのは、
- 何年も着ていない服
- 読まなくなった本・雑誌
- 使っていない食器・台所用品
- 増えすぎた思い出の品
- 「いつか使う」と残している物
です。
全部を捨てる必要はありません。
大切な物まで無理に手放す必要もありません。
ただ、
「本当に必要な物は何か?」
を考えてみる。
そして、災害で失う前に、
「これは最後まで残したい」
という物を自分で決めておく。
それも、これからの人生の準備ではないでしょうか。
物が少なくなると、掃除もしやすくなります。
探し物も減ります。
家の中も少し広くなります。
そして何より、
「これから必要な物だけで暮らしていこう」
という気持ちになれます。
残りの人生。
たくさんの物を抱えて生きるより、
大切な物だけを残して、身軽に暮らす。
私は、そんな暮らしをしていきたいと思っています。