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【第4話】初めて実がついた日。赤く色づくのを待つ毎日が、こんなに楽しいなんて。

家庭菜園を始めてから、毎日プランターを見るのが日課になりました。

トマトやプチトマト、ピーマンの苗は、少しずつ大きくなり、やがて花が咲きました。

その花が終わる頃、小さな実が顔を出しました。

「やっと実がついた。」

その瞬間は、本当にうれしかったです。

毎朝、実を見ながら「昨日より大きくなったかな」と確かめるのが楽しみでした。

最初は濃い緑色だった実も、少しずつ色が変わり始めます。

私は毎日眺めながら、

「このトマトは黄色だったかな。」

「いや、赤くなるはずだったかな。」

と、一人で考えていました。

それも家庭菜園の楽しさです。

野菜は急いでも育ちません。

太陽の光を浴び、水を吸い、少しずつ成長していきます。

そして、ある朝。

プランターへ行くと、太陽の光をいっぱい浴びたトマトが真っ赤に色づいていました。

「もう少し待てば、もっと甘くなるかな。」

そう思い、その日は収穫を見送りました。

ところが翌朝、楽しみに見に行くと、トマトがありません。

近くを見ると、食べられた跡が残っていました。

犯人はカラスです。

きっと空から毎日見ていて、一番おいしい時を知っていたのでしょう。

悔しい気持ちもありましたが、それ以上に、

「カラスの方が食べ頃を知っているんだな。」

と感心してしまいました。

そこで私は対策を考えました。

ホームセンターで防鳥ネットを買い、プランター全体を覆いました。

隙間ができないように工夫し、カラスが入れないようにしました。

これで次は負けません。

家庭菜園は、野菜を育てるだけではありません。

虫との付き合い。

鳥との知恵比べ。

天気との勝負。

自然と向き合う毎日は、毎日が勉強です。

テレビの園芸番組で学んだことを試したり、本を読んだりしながら少しずつ経験を積んでいます。

失敗もあります。

でも、その失敗が次の楽しみにつながっています。

収穫できた時の喜びはもちろんですが、毎日少しずつ成長する姿を見る時間そのものが、私にとって大切な時間です。

退職してから見つけた家庭菜園という趣味は、健康づくりだけでなく、心を元気にしてくれる宝物になりました。


🌱 家庭菜園をもっと楽しむために

私も最初は、土づくりや肥料の与え方、防鳥対策など分からないことばかりでした。

今では、園芸の本や家庭菜園用品を参考にしながら、少しずつ工夫しています。

初心者向けの栽培本や、防鳥ネット、プランター用品などは、ホームセンターやネットショップでも手軽にそろえられます。

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