愛犬が若かった頃、病院へ行くのはワクチン接種や健康診断くらいでした。
「この子は丈夫だから大丈夫。」
そんなふうに思っていた時期があります。
ところが、年齢を重ねるにつれ、少しずつ変化が現れました。
食欲が落ちる日がある。
歩くスピードがゆっくりになる。
寝ている時間が増える。
|
|
人間と同じように、年を重ねれば体も少しずつ変わっていくのです。
心配になって動物病院へ行くと、診察だけで終わる日もあります。
しかし、血液検査やレントゲン、エコー検査、薬が加わると、会計は想像以上になります。
「もうそんな金額になるのか。」
正直、驚いたことも何度もありました。
それでも、不思議なことがあります。
診察が終わり、安心した表情で私の隣に座る愛犬を見ると、「来てよかった」と思えるのです。
医療費は決して安くありません。
年金生活になれば、その負担はさらに大きく感じます。
だからこそ、保険に入っていれば良かったのか。
あるいは、その分を積み立てておけば良かったのか。
そんなことを考える日もあります。
しかし、どちらが正解だったのかは分かりません。
大切なのは、「治療を受けさせたい」と思ったときに、迷わず病院へ連れて行ける準備をしておくことではないでしょうか。
私は以前、母のがん保険を長年払い続けました。
父をがんで亡くした経験から、「もしもの備え」が必要だと思ったからです。
結果として母は98歳になった今も元気で、大きな病気をすることなく過ごしています。
あの保険料は無駄だったのでしょうか。
私はそうは思いません。
あの頃の私は、「安心」を買っていたのです。
ペットも同じかもしれません。
保険に入ることも、一つの安心。
毎月積み立てることも、一つの安心。
どちらを選んでも、大切なのは「家族を守りたい」という気持ちです。
愛犬は言葉を話せません。
だからこそ、小さな変化に気づいてあげられるのは、一緒に暮らす私たちしかいません。
病院へ行くことも、薬を飲ませることも、毎日の食事に気を配ることも、すべてが愛情なのだと思います。
最近、愛犬は私の隣で穏やかな表情をして眠ることが増えました。
その寝顔を見ていると、「今日も元気でいてくれてありがとう」と自然に思います。
お金は大切です。
ですが、一緒に過ごせる時間は、もっと大切です。
高齢になったペットは、私たちに「命の尊さ」と「今を大切に生きること」を教えてくれます。
これからも、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。
あわせて読みたい
次回予告
【第3話】「まだ元気だから大丈夫」と思っていた私が、高齢の愛犬から教えられたこと。