私たちはつい「忘れる=悪い」と
思いがちですが、
実はそうではありません。
1.忘れるのは脳の大切な働き
私たちの頭の中には
たくさんの情報があります。
もし全部を忘れずにいたら
どうなると思いますか?
きっと頭がパンパンになって、
何も考えられなくなります。
だから「忘れること」は、
必要なことなのです。
『思考の整理学』の著者
外山滋比古さんは、
「忘れることは、考えるために必要」
と言っています。
いらない情報を手放すことで、
大事なことに集中できます。
2.忘れることで前に進める
つらいことや失敗も
なかなか忘れられないものです。
でも、ずっと覚えていたら
前に進めません。
忘れることができるからこそ、
私たちはまた笑ったり、
新しいことにチャレンジできます。
『思考の整理学』では、
記憶より「思考」が大切だと
何度も書かれています。
忘れることで、
今の自分に必要なことだけを
選べるようになるのです。
3.頭をすっきりさせるための忘却
私たちは毎日いろんなことを
見たり聞いたりしています。
でも、すべて覚える必要はありません。
必要なときに思い出せれば
それでじゅうぶんです。
京都大学の研究でも、
「忘れることで脳の中の情報が
整理されて、集中力が上がる」
と発表されています。
つまり、忘れることで、
頭の中がスッキリして、
新しいことが入りやすくなるのです。
4.忘れることは成長のサイン
子どものころのこと、
昔のイヤな思い出、
どんどん忘れていくのは
悪いことではありません。
それは、今の自分が
前よりも成長している証拠です。
外山滋比古さんは、
「人は忘れることで、
より深い考えができるようになる」
と言っています。
つまり、忘れたあとに、
自分の中で新しい知恵が
生まれてくるということです。
忘れることは、
成長のスタートラインなのです。
まとめ
忘れることは決して悪いことではなく、
むしろ人間にとって大切な働きです。
つらい記憶やいらない情報を
自然と手放すことで、
心も頭も軽くなります。
忘れることを恐れずに、
今を大事にして、
これからの自分の思考を育てていきましょう。