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第22話 退職金、何に使う?――「残すお金」と「今使うお金」

退職金をもらったとき、皆さんは何を考えるでしょうか。

「これで老後は安心だ」

と思う人もいるでしょう。

一方で、

「これだけで足りるのだろうか」

と不安になる人もいます。

私も、退職後のお金については、いろいろ考えてきました。

仕事を辞めれば、毎月の給料がなくなります。

その代わりに年金で生活する。

そこから食費、光熱費、住宅費、車、医療費などを払っていく。

そう考えると、退職金を簡単に使う気にはなれません。

でも、ここで一つ考えたいことがあります。

「退職金は、全部残しておくためのお金なのだろうか?」

健康なうちにしかできないこと

年齢を重ねると、少しずつ体のことを考えるようになります。

若い頃なら、

「来年行けばいい」

「いつか旅行しよう」

と言えました。

でも、シニアになると、

「来年も今と同じように元気とは限らない」

と思うことがあります。

だから、健康なうちにやっておきたいことがあるなら、先延ばししない。

これも大切だと思います。

旅行でもいい。

温泉でもいい。

家族との食事でもいい。

遠くへ行けなくても、近くで楽しめることがあります。

「残すお金」と「使うお金」

もちろん、老後のお金を全部使ってしまうのは危険です。

これから何年生きるか分かりません。

病気になるかもしれない。

介護が必要になるかもしれない。

家の修理が必要になるかもしれない。

だから、将来に備えて残しておくお金も必要です。

しかし、すべてを残すことだけを考えると、今できることを逃してしまうかもしれません。

だから、

「残すお金」と「今使うお金」

を分けて考える。

私は、これが大切なのではないかと思っています。

お金を使うことは「贅沢」なのか

年金生活になると、何かにお金を使うと、

「贅沢かな」

と考えてしまうことがあります。

確かに、何でも好きなだけ使うわけにはいきません。

でも、例えば、

「一年に一度、行きたかった場所へ行く」

「家族と食事をする」

「近くの温泉に行く」

という楽しみまで全部我慢する必要があるでしょうか。

生活を守るお金を確保したうえで、無理のない範囲で楽しむ。

それも人生には必要だと思います。

100歳まで生きるなら

100歳まで生きるとしたら、残り約20年。

20年あれば、かなりのお金が必要になるかもしれません。

だからこそ、計画が必要です。

毎月どのくらい使うのか。

年間でどのくらい必要なのか。

大きな支出は何があるのか。

そして、どのくらいなら楽しみに使えるのか。

一度書き出してみるだけでも、自分のお金の使い方が見えてきます。

最後に

私は、お金を使うことそのものが悪いとは思いません。

大切なのは、

「何のために使ったのか」

だと思います。

誰かと楽しい時間を過ごすため。

健康なうちに行きたい場所へ行くため。

新しい経験をするため。

自分の人生を少し豊かにするため。

そんな使い方なら、あとから振り返ったとき、

「使ってよかった」

と思えるかもしれません。

老後のお金は、未来への安心のためにも必要。

そして、今日を生きるためにも必要です。

残すだけではなく、使うことも考える。

それが、私の考える第二の人生のお金との付き合い方です。