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第20話 「人生の楽園」を観て思う――退職後、健康なうちに何をしたい?

土曜日の夕方になると、家内と一緒にテレビを観ることがあります。

その中でも、定年後の人生を紹介する「人生の楽園」という番組があります。

田舎へ移住して、そば打ちを始める。

ペンションを始める。

民宿を経営する。

定年前にやりたかった仕事を独立して始める。

昔の職場の仲間を呼んで、楽しく過ごす。

そんな姿を観ていると、

「定年後には、こんな第二の人生もあるんだな」

と思います。

もちろん、素晴らしい人生だと思います。

でも、番組を観ながら、私にはもう一つの気持ちがあります。

「自分には、もうそんなことができる年齢ではないな」

という気持ちです。

若い頃なら、会社を辞めて新しい仕事を始めることも考えたでしょう。

しかし、今は違います。

体力のこともあります。

お金のこともあります。

そして、これから先の人生が、いつまでも続くわけではないことも分かっています。

だからこそ、今考えていることがあります。

退職後、健康なうちに、自分は何をしたいのか?

これが、私にとって大きな問題なのです。

テレビと同じ人生でなくてもいい

「人生の楽園」に出てくる人たちは、皆さん、それぞれの夢を持っています。

そして、それを実現しています。

しかし、すべてのシニアが同じような第二の人生を送れるわけではありません。

大きな店を開く。

商売を始める。

田舎へ移住する。

そんなことをしなくてもいいと思います。

旅行へ行く。

温泉に入る。

家庭菜園を楽しむ。

パソコンを覚える。

ブログを書く。

孫と過ごす。

近所を散歩する。

昔の友人と会う。

これだけでも、十分に自分の人生です。

私は、テレビに映る「人生の楽園」を見ながら、

「自分にも自分だけの人生の楽園があるのではないか」

と考えるようになりました。

退職金をもらった。でも、何に使う?

退職すると、退職金を受け取る人もいます。

現役時代なら、

「退職金をもらったら、旅行へ行こう」

「車を買おう」

「家を直そう」

など、いろいろ考えていたかもしれません。

ところが、実際に仕事を辞めてみると、老後のお金が心配になります。

年金だけでこれから生活できるのか。

病気になったらどうする。

住宅費はどうする。

車はいつまで必要なのか。

そう考えると、退職金を全部使う勇気もありません。

でも、全部を残すだけが正解でもない。

健康なうちに使うお金も必要です。

ここは、これからの私自身の課題です。

「いつか」は、いつ来るのか

若い頃は、

「老後になったら旅行しよう」

「仕事を辞めたら温泉へ行こう」

「時間ができたら好きなことをしよう」

そう思っていました。

でも、実際に退職してみると、今度は、

「もう少しお金を貯めてから」

「もう少し落ち着いてから」

となってしまいます。

そして、時間だけが過ぎていく。

だから私は、最近、

「いつかやる」ではなく「できることからやる」

ことが大切なのではないかと思っています。

遠くへ行けなくても、近くの温泉なら行ける。

大きな旅行ができなくても、日帰りならできる。

海外へ行けなくても、近くの知らない場所へ行ってみる。

そんな小さな行動でもいい。

私の「人生の楽園」を探してみる

人生の楽園というと、何か特別な場所を想像します。

でも、私はもっと身近なものでもいいと思っています。

朝、庭の野菜を見る。

パソコンで興味のあることを調べる。

ブログを書く。

散歩をする。

家内とテレビを観る。

家族と食事をする。

たまには温泉へ行く。

それだけでも、一日の中に楽しみがあります。

そして、

「明日は何をしよう?」

と思えれば、それも一つの生きがいです。

最後に

私には、テレビ番組に出てくるような大きな夢はありません。

でも、

「もう何もすることがない」

とも思いたくありません。

残りの人生、何年あるかは分かりません。

だからこそ、元気なうちに、自分がやりたいことを少しずつ探していきたい。

それが旅行なのか。

温泉なのか。

家庭菜園なのか。

ブログなのか。

まだ分かりません。

でも、答えを急ぐ必要もないと思っています。

自分の人生の楽園は、自分で作るもの。

テレビに映らなくてもいい。

大きな店を持たなくてもいい。

誰かから「素晴らしい人生ですね」と言われなくてもいい。

自分自身が、

「今日は楽しかった」

「明日も何かやってみよう」

と思えれば、それでいい。

これからの第二の人生。

私も、自分なりの「人生の楽園」を探していきたいと思います。