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【第8話】「お金・健康・生きがい」老後の三つの不安はつながっている

ここまで、定年後の生活についていろいろ考えてきました。

「これから食っていけるのか?」

「再雇用・再就職はいつまで続くのか?」

「住宅ローンはどうするのか?」

「仕事がなくなったら、何をして過ごすのか?」

「生きがいが見つからない」

そして、

「健康は大丈夫なのか?」

こうして一つずつ考えてみると、老後の不安には共通するものがあるように思います。

それが、

お金・健康・生きがい

の三つです。

一つ目は「お金」

まず、老後のお金です。

定年を迎えて仕事を辞めれば、現役時代のような給料はなくなります。

年金を中心に生活することになります。

食費、光熱費、車、住宅、医療費。

生活していれば、いろいろなお金が必要です。

「年金だけで、この先大丈夫なのか?」

これは、多くのシニアが一度は考えることではないでしょうか。

私自身も、住宅ローンが残っていたこともあり、定年後のお金には不安を感じました。

だからこそ、早いうちから、

「毎月いくら必要なのか」

「年金はいくらなのか」

「これから大きな支出は何なのか」

を考えておくことが大切だと思います。

二つ目は「健康」

次に健康です。

お金があっても、体が思うように動かなければ、人生を楽しむことは難しくなります。

旅行に行きたい。

温泉に入りたい。

四季の景色を見たい。

そう思っても、足腰が痛ければ出かけることをためらってしまいます。

私自身も高血圧などで病院に通い、薬を飲みながら生活しています。

妻も年齢とともに薬が増えてきました。

若い頃には考えなかったことを、今は考えるようになりました。

だからこそ、

健康は老後の大切な財産

だと思っています。

無理をする必要はありません。

少し歩く。

外の空気を吸う。

家に閉じこもらない。

自分の体に合わせて、できることを続けていく。

そんな小さな積み重ねも大切なのだと思います。

三つ目は「生きがい」

そして、もう一つが生きがいです。

仕事をしている時は、仕事そのものが一日の大きな目的になっていました。

朝起きる。

会社へ行く。

仕事をする。

家に帰る。

それが当たり前でした。

ところが、退職すると、その時間がなくなります。

自由な時間は増えました。

でも、

「今日は何をしよう?」

となります。

趣味がある人なら、旅行や釣り、写真、スポーツなどを楽しめるかもしれません。

でも、私のように、

「これといった趣味がない」

という人もいます。

パソコンでいろいろ調べているうちに夕方になり、

「今日も一日終わったか……」

と思うこともあります。

だから、定年後は「生きがい」を自分で探していかなければならないのだと思います。

三つは別々ではない

「お金・健康・生きがい」。

この三つは、別々の問題に見えます。

でも、実際にはつながっています。

例えば、お金があっても健康でなければ旅行を楽しめません。

健康でも、お金がなければ遠くへ出かけることが難しい。

そして、お金も健康もあっても、生きがいがなければ毎日がつまらなく感じるかもしれません。

反対に、少しのお金でも、健康で、毎日に楽しみがあれば、豊かに感じられることもあります。

だから私は、

三つを一度に完璧にしようとしなくていい。

と思っています。

お金は少しずつ準備する。

健康はできることを続ける。

生きがいは小さな楽しみから探す。

それでいいのではないでしょうか。

独り終活で考えておきたい「ペット」の問題

そして、今回もう一つ考えたいことがあります。

それが、

ペットと暮らしている人の老後です。

一人暮らしでも、犬や猫、小鳥などと暮らしている人はいます。

ペットは単なる動物ではありません。

一緒に暮らす大切な家族です。

朝起きれば、そこにいる。

帰宅すれば迎えてくれる。

寂しい時にはそばにいてくれる。

シニアにとって、ペットが生きがいや心の支えになっていることもあるでしょう。

もし自分が病気になったら?

でも、ここで考えておきたいことがあります。

もし自分が病気になったら?

もし入院することになったら?

もし長期間、自宅を離れることになったら?

その時、ペットの世話を誰に頼むのか?

これは、とても大切な問題です。

元気な時には考えなくても、突然入院することだってあります。

「その時になったら誰かに頼めばいい」

と思っていても、すぐに頼める人がいるとは限りません。

だからこそ、ペットと暮らしている人は、元気なうちから考えておく必要があります。

家族や親戚に相談しておく。

信頼できる人を決めておく。

かかりつけの動物病院を確認しておく。

ペットに必要な情報をまとめておく。

そして、

「もしもの時、この子をどうするか」

を考えておく。

これも、独り終活の一つなのだと思います。

終活は「死ぬ準備」だけではない

私は以前、終活という言葉を聞くと、

「亡くなった後のことを準備する」

というイメージがありました。

でも、今は少し違うと思っています。

終活は、

これからを安心して生きるための準備

でもあるのではないでしょうか。

お金を整理する。

健康を考える。

家を整理する。

不要なものを減らす。

家族に伝えておく。

そして、大切なペットのことも考える。

そうしておけば、もしもの時に慌てずに済むかもしれません。

まとめ|老後は「三つの柱」を少しずつ

老後の不安は、

お金・健康・生きがい。

この三つに集約されるのではないかと思います。

お金があれば安心。

健康なら大丈夫。

生きがいがあれば楽しい。

でも、どれか一つだけでは十分ではありません。

三つが少しずつ支え合って、これからの人生を作っていく。

そんな気がしています。

そして、一人で暮らしている人やペットと暮らしている人には、もう一つ、

「自分にもしものことがあったら、大切な家族はどうなるのか?」

という視点も必要です。

犬や猫、小鳥など、大切な命を預かっているからこそ、元気なうちに考えておきたい。

老後の準備は、暗い話ではありません。

これから先を安心して暮らすための準備です。

私自身もまだ、すべてができているわけではありません。

だからこそ、一つずつ考えていきたいと思います。

お金を少しずつ整える。

健康を大切にする。

小さな生きがいを見つける。

そして、

大切な人や、大切な命を守る準備をする。

それが、これからの人生を少し安心して生きるために、私たちシニアが考えておきたいことなのかもしれません。