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【第3話】夜間管理の仕事で学んだ、人とのつながりの温かさ

シルバー人材センターで働き始めてしばらくすると、現実的なことも考えるようになりました。

「今月はいくらいただけるのだろう。」

これは私だけではなく、多くの人が気になることではないでしょうか。

年金を受け取りながら働いていた私にとって、シルバー人材センターからいただく収入は、生活を支える大切な収入の一つでした。

当時、時給について聞くと、「各県の最低賃金です」と説明を受けました。

その頃は、まだ時給1,000円には届いていませんでした。

勤務時間は1日5時間。

市のプラザの夜間管理を担当し、月11日ほどの勤務を4組で分担していました。

毎月の収入は決して多くはありません。

 

生活が大きく変わるほどのお金ではありませんでした。

それでも私は、「働いて良かった」と思っています。

なぜなら、この仕事で得たものは、お給料だけではなかったからです。

夜になると、施設を利用される方が「こんばんは」と笑顔で声をかけてくださいます。

仕事が終わる頃には、「今日もありがとうございました。」

そんな一言をいただくこともありました。

その言葉を聞くだけで、「今日も役に立てたかな」とうれしい気持ちになりました。

一緒に働く仲間との時間も楽しいものでした。

仕事がひと段落すると、お互いの近況を話したり、健康の話をしたり、時には昔の仕事の思い出で笑い合ったりしました。

年齢は違っても、皆さん人生経験が豊富です。

その話を聞くだけでも勉強になりました。

私は以前、「働く理由はお金だ」と思っていました。

もちろん、それは間違いではありません。

生活をするためには、お金は必要です。

しかし65歳を過ぎて働いてみると、それだけではありませんでした。

社会とのつながりを感じられること。

「ありがとう」と言ってもらえること。

自分にもまだ役割があると感じられること。

それらは、お金では買えない価値でした。

私は98歳になる母を見ていても同じことを感じます。

母は有料老人ホームで暮らしていますが、週末に家へ帰ってくると、とてもうれしそうです。

家族との会話や、何気ない時間が一番の楽しみだと言います。

人は年齢を重ねるほど、お金だけでは満たされないものがあるのかもしれません。

私にとって、シルバー人材センターでの3年間は、働く喜びと、人とのつながりの大切さを教えてくれた時間でした。

お給料は生活の支えになりました。

でも、それ以上に心を支えてくれたのは、人との出会いでした。

もし今、定年後の過ごし方を考えている方がいるなら、「収入」だけではなく、「人とのつながり」という視点でも考えてみてください。

きっと、お金以上の宝物が見つかるかもしれません。


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次回予告

【第4話】3年間働いて分かった、お金では買えないもの。

シルバー人材センターで働いて得たものは、お給料だけではありませんでした。

65歳を過ぎてから出会った仲間、利用者との会話、そして社会とのつながり。

3年間を振り返って、私が一番の財産だと感じたことをお話しします。