みんながテレビやインターネットで見る情報が、
必ずしも正しいとは限りません。
ときには、大事な事実を隠している場合や、
特定の人にとって都合の良いように
伝えられていることもあります。
これは「エリートの嘘」や「やらせ」とも言われ、
多くの人が同じ情報を信じ込んでしまうことから、
見えなくなってしまう本当のことがあるのです。
なぜ嘘ややらせがあるのか？
ニュースやSNSで見る情報が、私たちにどのように届いているのか、考えてみましょう。たとえば、特定の企業や政府は、イメージを良くしたり、商品を売ったり、誰かの評判を守ったりするために、一部の真実を隠すことがあります。また、SNSでは「いいね！」や「シェア」が多い情報が目立ちますが、それが正しい情報とは限りません。人気があるものは「正しい」と思いがちですが、それも危険な考え方です。
具体的な例：健康に関する情報
たとえば、ある食品が「体に良い」とSNSで話題になったとします。多くの人がその情報を信じて買い始めますが、実はその情報の裏には企業の広告があったり、効果が科学的に証明されていなかったりする場合もあります。アメリカの大学の研究によると、特定の健康サプリメントについて、ほとんど効果が確認されなかったにもかかわらず、広告を信じた多くの人が購入していたそうです。
どうすれば本当の情報を見分けられるか？
私たちが真実を見分けるためには、まず「いろいろな角度から情報を見る」ことが大切です。一つの情報源だけではなく、違う視点の意見や、複数のニュースサイトや本を調べてみることも良い方法です。また、情報に出てくる「証拠」や「研究結果」が、本当に信頼できるものかを考えてみることも重要です。
簡単にできる３つのステップ
- 出どころを確認する：その情報がどこから来たのか、誰が言っているのかを確認してみましょう。有名な大学や信頼できる研究機関からの情報は信用できますが、匿名のSNSアカウントや、スポンサーが絡んでいる情報は慎重に判断する必要があります。
- 複数の情報源と比べる：同じニュースでも、違う新聞社やニュースサイトで取り上げ方が違うことがあります。違う視点からの意見を知ることで、より客観的な判断ができるようになります。
- 自分で考える：「みんなが言っているから正しい」ではなく、自分で考えて判断することが大事です。たとえば「これは本当に意味があることか？」「裏に何か利益がある人がいるのでは？」と自問するだけでも、見方が変わります。
まとめ
エリートや企業の影響を受けずに、自分で正しい情報を見分けるには、複数の角度から考え、情報を鵜呑みにせずに考える力が必要です。情報を選ぶ力をつけることで、真実に近づくことができます。そして、この力を身につければ、自分の考えや行動に自信が持て、他の人に流されずに自分らしく生きていくことができるのです。