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夢の宇宙エレベーター!2050年実現計画

私が宇宙エレベーターの話を聞いたのは

2015年にでした。

当時は会社勤めで、エレベーターに関係する

製品を扱っていたので、声がかかった。

宇宙にエレベーターどう見ても、と

ロケットに乗らずに 宇宙へ行ける日が やってきます。

それが「宇宙エレベーター」です。

地上から宇宙まで 約10万キロメートルの ケーブルを伸ばし、

エレベーターのように 上り下りできる 夢のような乗り物です。

日本の大林組という会社が、 2050年の完成を目指して

研究を進めています。

ロケットと比べて 費用は100分の1、

誰でも宇宙旅行に 行けるようになります。

環境にも優しく、 大量の荷物も運べる

宇宙エレベーターについて、 わかりやすく説明します。

目次

  1. 宇宙エレベーターって何?
  2. どうやって作るの?
  3. いつ完成するの?
  4. 実現したらどうなる?

宇宙エレベーターって何?

地上と宇宙をつなぐケーブル

宇宙エレベーターは、 地球から宇宙まで伸びる 長いケーブルのことです。

このケーブルは、 地上から約3万6000キロ 上空にある 「静止軌道」という場所を 通り過ぎて、 さらに上まで伸びています。

全長は約10万キロメートル。 地球を2周半できる 長さです。

このケーブルに沿って、 「クライマー」という 乗り物が上り下りして、 人や荷物を運びます。

ロケットとの違い

今、宇宙に行くには ロケットを使います。

でもロケットには 問題があります。

燃料をたくさん使うので、 費用が高くなります。 1回の打ち上げで 約100億円もかかります。

また、爆発の危険もあり、 安全性に心配があります。

宇宙エレベーターなら、 燃料はほとんど使わず、 電気で動きます。

費用はロケットの 100分の1になる と言われています。

誰が考えたの?

宇宙エレベーターのアイデアは、 実は100年以上前から ありました。

1895年、ロシアの ツィオルコフスキーという 科学者が最初に 考えました。

彼はエッフェル塔を見て、 「これをもっと高くして 宇宙まで届けたら どうだろう」と 思いついたのです。

その後、多くの科学者が 研究を続けてきました。

【引用元】大林組

どうやって作るの?

特別な素材が必要

宇宙エレベーターを作るには、 とても強い素材が 必要です。

普通の鉄やアルミでは、 自分の重さで 切れてしまいます。

必要なのは 「カーボンナノチューブ」 という素材です。

これは炭素でできていて、 鉄の100倍も強く、 しかも軽いのです。

1991年に日本の 飯島澄男さんという 研究者が発見しました。

この発見によって、 宇宙エレベーターが 現実味を帯びてきたのです。

建設の手順

宇宙エレベーターは どうやって作るのでしょうか。

まず、静止軌道に 大きなステーションを 作ります。

そこから地球に向かって ケーブルを下ろしていきます。

同時に、宇宙側にも ケーブルを伸ばして、 バランスを取ります。

ケーブルが地上に届いたら、 赤道付近の海上に 「アース・ポート」という 基地を作り、 そこに固定します。

この作業には 約25年かかると 言われています。

クライマーの仕組み

ケーブルを上り下りする 「クライマー」は どんな乗り物でしょうか。

電気で動くモーターが ケーブルをはさんで 上っていきます。

電気は、地上から レーザー光線で 送ります。

クライマーには 太陽光パネルもあり、 自分で発電もできます。

速さは時速200キロ。 地上から静止軌道まで 約7日間かかります。

新幹線くらいの速さで ゆっくり上るので、 体への負担は ほとんどありません。

日本の技術力

日本は宇宙エレベーター 研究の最先端にいます。

大林組という建設会社が 2012年から本格的に 研究を始めました。

また、静岡大学や 神奈川大学でも 研究が進んでいます。

毎年、日本各地で 「宇宙エレベーター ロボット競技会」が 開かれ、多くの学生が 参加しています。

君も将来、 宇宙エレベーターを 作る人になれるかも しれません。

【引用元】産総研

いつ完成するの?

2050年完成を目指す

大林組は、2025年に 地上の基地(アース・ポート) の建設を始め、 25年間の工期で 2050年の完成を 目指しています。

つまり、今の小学生が 大人になる頃には、 宇宙エレベーターに 乗れるかもしれません。

2050年というと 遠い未来のように 感じるかもしれませんが、 建設には膨大な時間と 技術が必要なのです。

建設スケジュール

具体的な計画を 見てみましょう。

2025年~2030年 地上基地の建設と カーボンナノチューブの 大量生産技術の確立。

2030年~2040年 静止軌道にステーションを 設置し、ケーブルを 地球に向かって 下ろし始める。

2040年~2050年 ケーブルを地上に固定し、 クライマーのテスト運転。 安全性の確認。

2050年 一般の人が利用できる 宇宙エレベーターとして 営業開始。

まだ残る課題

完成までには いくつかの課題があります。

一番大きな問題は、 カーボンナノチューブを 大量に作る技術です。

今は研究室で 少しずつしか 作れません。

10万キロメートル分の ケーブルを作るには、 もっと効率的な 製造方法が必要です。

また、宇宙のゴミ (デブリ)が ケーブルにぶつからない ようにする技術も 開発中です。

世界の動き

日本以外でも 宇宙エレベーターの 研究が進んでいます。

アメリカでは NASAが支援する 研究チームがあります。

中国も国家プロジェクト として進めています。

どこの国が最初に 完成させるか、 世界中が注目しています。

【引用元】大成建設

実現したらどうなる?

宇宙旅行が身近になる

宇宙エレベーターができたら、 宇宙旅行の費用は 大幅に安くなります。 ロケットと違って 大量の燃料を使わず、 低コストで効率的に 輸送できるからです。

今は数億円かかる 宇宙旅行が、 数百万円で行けるように なるでしょう。

海外旅行に行くような 感覚で、宇宙に行ける 時代が来ます。

家族みんなで 宇宙旅行を楽しむ ことも夢ではありません。

宇宙ホテルができる

静止軌道のステーションは、 大きな宇宙ホテルに なる計画です。

地球を眺めながら 食事をしたり、 無重力で遊んだりできます。

修学旅行で 宇宙に行く学校も 出てくるかもしれません。

宇宙から見る地球は とても美しく、 一生の思い出になる でしょう。

宇宙開発が進む

宇宙エレベーターは 人を運ぶだけでは ありません。

重い機械や建材を 簡単に宇宙に 運べるようになります。

月や火星に基地を 作るときにも 大活躍します。

宇宙での研究や 資源開発も どんどん進むでしょう。

新しい仕事が生まれる

宇宙エレベーターができると、 たくさんの新しい仕事が 生まれます。

宇宙エレベーター運転士 クライマーを操縦する人。

宇宙ホテルスタッフ 宇宙ステーションで 働く人。

宇宙建設作業員 宇宙で建物を 作る人。

宇宙農業技師 宇宙で野菜を 育てる人。

君が大人になる頃には、 こんな仕事が 当たり前になって いるかもしれません。

地球環境にも優しい

宇宙エレベーターは 環境にも良いのです。

ロケットは打ち上げ時に 大量の二酸化炭素を 出します。

でも宇宙エレベーターは 電気で動くので、 太陽光発電を使えば クリーンエネルギーだけで 動かせます。

地球に優しい 宇宙開発が できるのです。

人類の新しい時代

宇宙エレベーターは、 人類の歴史を変える 発明になるでしょう。

昔、飛行機ができて 世界が近くなったように、 宇宙エレベーターで 宇宙が身近になります。

地球という惑星だけでなく、 太陽系全体が 私たちの活動範囲に なるのです。

これは「多惑星種族」への 第一歩と言えます。

【引用元】清水建設

まとめ

宇宙エレベーターは、 地上と宇宙を結ぶ 夢の輸送手段です。 日本の大林組が 2050年の完成を目指し、 研究を進めています。 カーボンナノチューブという 特別な素材で作られる ケーブルを使い、 ロケットの100分の1の 費用で宇宙に行けます。 完成すれば宇宙旅行が 身近になり、 宇宙ホテルや 新しい仕事も生まれます。 今の小学生が大人になる頃、 宇宙エレベーターに 乗れる日が来るでしょう。 君も宇宙エレベーターを 作る人、使う人になって、 人類の新しい時代を 切り開いてください。


参考資料

  • 大林組 宇宙エレベーター建設構想
  • 一般社団法人 宇宙エレベーター協会
  • 日本宇宙エレベーター協会研究報告

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