時の流れの中で、私たちがどこかに置き忘れてきたもの
だれでも持っている「小さな思い出たち」本の帯に
書かれていた。
本の題名は「少年の日・常さん」
あのきら切らした日にひびによみがえる。
私にも、あなたに
この本はうなぎ屋の幼い友人が私に渡してくれた。
店主は2004年83歳で亡くなっていた。
「少年の日・常さんより引用」
店主とは幼い子から店にお邪魔して
店主の家族は子供4人の長男と同級生。
と店の奥の座敷で三男(腎臓病)と遊んでいた。
三男にはその後、会えなくて旅立って行った。
お店は繁盛して、有名人も鰻を食べに
地方の撮影の時やプライベートで
よく来ていたみたいです。
私がお店に居る時に郵便局の配達員の方が
お手紙ですよと
手紙を手をされました。
毛筆の達筆な文字の差出人を見たら「森繁久彌」と
当時は日活の名スターであった人からの手紙だと
幼いながら思ったものです。
たまにお昼を御馳走になったことがあった。
なかなか食べれない、鰻全てを頂いたことを覚えています。
店主の格好はベレー帽をかぶって
煙草を吸っていた格好は鰻店主とは思えない
かっこよさが眼に残っている。
そのお店は2022年に球磨川の大量の水に
お店ごと浸水して、長年使っていたタレが全滅
私の実家も当然完全に水没してしまった。
鰻店は現在は長男の同級生が継いでいる。
復旧が早かったことでお店は既に
開店してお店は繁盛している。
全国、海外からウナギを食べに
訪れている。
私は同級生が頑張っていることを誇りに思っています。
最近は会っていないがTVに出ているのを見て
ほっとしている。