お中元やお歳暮、お祝いなどで「おこめ券」をいただくことがあります。
お米は毎日食べるものだから、もらって嬉しい贈り物の一つ。「これで今月の食費が浮く!」と思って、ウキウキしながらスーパーへ。
でも、いざレジで使おうとすると、なぜかお米の在庫が減らない不思議に気づきました。
おこめ券を使っても、お米は減らない?
我が家では定期的にお米を買っています。
普段なら、5kgや10kgのお米を買うと、当然ながら家のお米は増え、食べ進めると減っていきます。
ところがおこめ券で交換したお米は、なぜか店頭から持って帰った感覚が薄いのです。
家に帰って米びつを見ると「あれ、まだこんなにあったっけ?」となる。
なぜこんな現象が?
この不思議な感覚、実は心理的なトリックが働いています。
1. 「タダでもらった感覚」が薄れさせる
おこめ券は、元々「誰かからもらったもの」。自分の財布からお金が出ていないため、買った実感が薄いのです。
普段の買い物なら「今月は米を◯円分買った」と記憶に残りますが、おこめ券だと「交換しただけ」という感覚になります。
2. 消費のペースは変わらない
お米の消費量は、毎日ほぼ一定です。
おこめ券でもらっても、現金で買っても、食べる量は同じ。でも「もらった」という感覚があると、なぜか減るのが早く感じるのです。
3. 在庫管理が曖昧になる
「おこめ券で交換したから、しばらく買わなくていいや」と思っていても、実際には普段通りのペースで消費しています。
そして気づくと「あれ?もう無くなりそう」となり、結局いつもと同じタイミングで次のお米を買っていることに気づきます。
店頭のお米は下がらない、その意味
つまり、おこめ券をもらっても、店頭で購入するお米の量や頻度はほとんど変わらないということです。
おこめ券は確かにお得で嬉しいのですが、それが直接的に「お米の購入費削減」に繋がっているかというと、意外とそうでもない。
心理的には得した気分でも、実際の家計簿を見ると「あれ?」となるわけです。
おこめ券を活かすコツ
せっかくもらったおこめ券、上手に活用するにはどうすればいいのでしょうか。
1. もらったタイミングで現金購入を止める
おこめ券をもらったら、その期間は意識的に現金でのお米購入を控えましょう。「今月はおこめ券で賄う月」と決めることで、本当に食費が浮きます。
2. 在庫を把握する
米びつの残量をこまめにチェック。おこめ券のお米と購入したお米を混同しないよう、意識的に管理すると無駄買いが減ります。
3. 「得した分」を別用途に
おこめ券で浮いた分のお金を、別の項目(貯金や外食など)に回すと決めておくと、本当に得した実感が得られます。
まとめ:心理のトリックに気をつけて
「おこめ券もらったら店頭のお米は下がらない」
この不思議な現象は、私たちの心理的な錯覚が原因です。
でも、それに気づいて意識的に管理すれば、おこめ券は本当にお得な贈り物になります。
次におこめ券をもらったら、ぜひ今回の話を思い出してみてください。
きっと、お米の減り方が変わって見えるはずです。
もらって嬉しいおこめ券。でも、その恩恵を本当に受け取るには、ちょっとした意識が必要なんですね。